英語が聞き取れるようになるための練習法|意味を考えないで聞くとなぜか聞き取れるようになる不思議な現象とは

こんにちは。英語講師のまのともです。

英語のリスニングの悩みで多いのが、ネイティブのスピードについていけないこと。

あんなに早く話すのだから、聞き取るのは難しいですよね。

しかし、ネイティブの生英語が聞き取れるようになるには、あるコツがあります。

それは、「意味を考えないで聞く」ということ。

英文の意味を考えずに、音だけに集中するのです。

この勉強法は、効果的な勉強法なのにもかかわらず、あまりよく知られていません。

リスニング力をつけるには、意味が取れることが大切なはず。

それなのに、なぜ意味を考えない方がいいのでしょうか?

「意味を考えないで英語が聞き取れるようになる練習法」がなぜ効果的なのか、今回はその疑問にお答えします。

さっそく、はじめましょう!

英語長文が読めない理由とは

単語をたくさん覚えた

文法も勉強した

でも英語長文が読めない…。

なぜ、読めるようにならないのでしょうか?

くわしい理由はこちらをごらんください。

英語が聞き取れるようになるための練習法とは

英語が聞き取れるというのは、実は2つの意味があります。

英語の音が正しく聞き取れる

意味が理解できる

リスニングができるということは、「音が聞き取れて、内容も理解できること」だと思う人が多いのですが、この2つは別のものなのです。

「英語の音が正しく聞き取れる」ということは、聞く力があるということ。

「意味が理解できる」ということは、リーディング力があるということです。

英語の音が正しく聞き取れるためには、英語特有の音を聞き取る練習が必要。

意味が理解できるようになるには、読む力をつけることが必要です。

これらは、同じ勉強方法でマスターできるものではありません。

リスニングなのに、「読解力?」と不思議な気がしませんか?

元になる英文は同じでも、「読む」は「文字」で英文を理解すること

「聞く」は「音」で英文を理解することになります。

これは、TOEICのサンプル問題です。

TOEIC公式サンプル問題

この英文は、Part7の長文読解問題です。

英文を「読むことで」理解します。

しかし、もしこの例文がリスニング問題だとしたらどうでしょうか?

文字を見るのではなく、「耳で聞いて理解する」ことになります.

しかし、元の例文は同じ。

内容を理解するためには、音を聞き取る力ではなく、リーディング力が必要です。

リスニングで、「音は聞き取れるけれど意味がわからない」と悩む人が結構多いです。

それは、音を認識する力はあるけれど、理解する力(リーディング力)が足りないから

聞く練習をしなくても、読解力をつける練習をするだけで、リスニングは飛躍的にアップするのです。

ネイティブのスピードが速くて聞き取れないと感じるワケと対策方法

ネイティブが話すスピードはとても速くて聞き取れないという日本人がとても多いです。

英語が聞き取れない人は、日本語で意味を理解しようとしています。

学校英語の影響で、和訳のクセが抜けない。

英語を聞きながら、頭の中で和訳するのです。

和訳をしていると、日本語に意識が集中するので、英語を聞き取れるようにはなりません。

聞き取れるようになるには、まず意味を考えず、音だけ聞くことに集中します。

1.意味を考えないでリスニングをする

意味を考えずに音だけ聞く練習は、次のようなメリットがあります。

  • 日本語に訳すクセをなくす
  • 英語の音を聞くことに集中できる
  • 英語の語順をマスターできる

具体的に見ていきましょう。

①日本語に訳すクセをなくす

英検やTOEIC、大学入試の共通テストのリスニング問題も、頭の中で日本語に訳している人が本当に多いです。

リスニングの最中に多くの人が経験するのが、

「えっ今の単語の意味なんだろう…」って考え込んでしまうケース。

考えているうちに、リスニング音声は一気に先に進んでしまいます。

たったひとつの単語の意味を考えてしまったために、文章全体が聞き取れなくなってしまうのです。

まずは、日本語で意味を考えるクセをなくすことが必要。

音だけ集中することで、頭の中で和訳してしまうクセを直すことができるのです。

②英語の音を聞くことに集中できる

英語の音が正しく聞き取れるためには、音に集中する必要があります。

意味を考えると、聞くことに集中できないので、聞き取ることができません。

ふつう、集中できるのは1つだけです。

一度に、2つのことに集中するのはムリだと思いませんか?

だからこそ、リスニングに慣れていない方は、「音を聞き取る」「意味を理解する」という2つの作業を同時に行うことが難しく感じるのです。

英文の意味を考えないでリスニングすると、音に集中することができます。

③英語の語順をマスターできる

英語と日本語は、語順が全く違います。

I can’t play the piano.

英語の語順のまま訳すと、「私は できない 弾くことが ピアノを」になります。

正しい日本語の「私はピアノを弾くことができない」とは、言葉の並び順が違いますよね。

英語は、結論を「先」に言います。「私はできない」ってはじめにハッキリ言いうのです。

しかし、日本語は結論が「最後」に来ます

最後まで話を聞かないと何が言いたいのかがわかりません。

最後まで聞いてやっと「できます」「できません」がわかるのです。

家や電気製品を紹介して、芸能人が買うか買わないかを決めるテレビ番組がありますよね。

買いま―――――――せん!」

最後まで聞かないと、買うのか買わないのか、結論がわかりません。

日本語の特徴をわかりやすく示した事例です。

日本語は文の最後に結論がある

だから、最後まで聞かないと結論がわからない。

ということは、日本語を聞くとき、文の最後に意識を集中させています

しかし、英語は結論が文の頭にあるので、文の最初に集中しなければいけない。

文のはじめの、2~3語(主語・動詞に当たる部分)が聞き取れないと、何が言いたいのかわからなくなってしまうのです。

英検やTOEIC、大学入試のリスニングで、さっぱり聞き取れないという人は、無意識のうちに文の最後に意識を集中させているはずです。

たとえば、この例文。

We’ve missed you since you left Allen Real Estate.

英語の語順に慣れていないと、日本語と同じ感覚で文の最後に意識を集中させています。

その結果、頭に残っているのは、「Allen Real Estate」。

Allen不動産です。

大事なところは、「We’ve missed you」ですよね。

「We’ve missed you」を聞き逃してしまったら、「Allen Real Estate」だから「不動産の話?」と勘違いしてしまうのです。

これは、非常に多くの人が経験していること。

リスニングで聞き取るには、英語の語順(主語+動詞+目的語)をマスターすることが大切。

英語の語順のまま聞き取れれば、リスニングの内容も理解できるようになります。

Simple English Magic 81/シンプルイングリッシュ

2.内容をイメージする

英語を聞き取るためには、和訳しないことが大切です。

日本語に訳さずに理解するには、どうすればいいのでしょうか?

英語を理解するには、イメージすることが大切

文字で理解するのではなく、映像で理解するのです。

私たちがいつも使っている日本語も、文字では理解しませんよね。

次のセリフをごらんください。

「この文章、抽象的で意味がよく分からないんだよね」

この文章を理解する時、文字で考えるでしょうか?

もし、文字で理解するとしたら、このような感じになります。

生徒のくまちゃん

「抽象的」は「具体性に欠けて実態が明確ではないこと」という意味。
だから、「この文章は、具体的でないからわかりにくい」という意味だ。

こんな風に、単語の意味をひとつひとつ考えることはしていないはず。

言葉はイメージで理解しています。

「この文章、抽象的で意味がよく分からないんだよね」のイメージは、このような感じではないでしょうか?

生徒のくまちゃん

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ふだん、日本語を理解する時はイメージで理解しているのに、英語を理解するときは文字に頼ろうとします。

なぜなら、単語を「文字」で覚えているから。

単語帳で英単語を覚えるとき、「日本語の文字」で意味を暗記するからリスニングを聞いている時も日本語で考えてしまうのです。

単語を「イメージ」で覚えると、頭の中で日本語に訳すクセがなくなります。

リスニング音声を聞いていると、「イメージ」がポンポン浮かんでくる。

そうなれば、リスニング力はぐんとアップします。

意味を考えないリスニング実践編 具体的な勉強方法とは

意味を考えないリスニングで得られるメリットを先ほどご紹介しました。

ここでは、メリットを最大に引き出すための具体的な勉強方法をご紹介します。

1.英語の正しい発音を知る

学校の英語の授業は、「文字」で勉強します。

英語の正しい発音方法は、教えてくれません。

発音の仕方を、基礎から学ぶことができないのです。

リスニングは、自分が発音できる音しか聞き取ることができません。

発音できない音は、聞き取ることができないのです。

正しい発音の仕方がわからないので、リスニングで聞き取ることができないのですね。

リスニングが聞き取れないのは、単語の覚え方にも原因があります。

ローマ字が読めると、単語の正しい発音の仕方を知らなくても何とか読めてしまいます。

そのため、音声を聞いて正しい発音の仕方を勉強せず、ローマ字読みのまま「間違った音」で単語を覚えてしまうのです。

ローマ字読みで覚えるとリスニングで聞き取れないのは、「文字」と「音」が一致しないことが原因なのです。

また、聞きとれないのは、単語だけではありません。

文章になると、音が変化して聞き取れないことが多いのです。

たとえば、「Check it out」

「チェック イット アウト」と読みますよね。

しかし、「チェック イット アウト」とは聞こえない。

ネイティブが発音すると「チェケラゥ」と聞こえるのです。

「チェック イット アウト」とひとつひとつの単語をはっきり発音するのは、大変です。

そのため、ネイティブは発音しやすいように、音をつなげたり省略しているのですね。

こういった英語の音声変化をマスターすることで、英語の音を聞き取ることができるようになります。

日本語にも音声変化がありますよ。

体育は、「たいいく」ではなく「たいく」。

洗濯機は、「せんたくき」ではなく「せんたっき」。

お父さんは、「おとうさん」ではなく「おとーさん」。

文字通りに発音せず、言いやすいように音を変化させています。

この音の変化は、知らないと聞き取れません。

しかし、知っていれば、聞き取れるのです。

英語の音声変化は、ぜんぶの英文で暗記する必要はありません。

パターンを勉強すれば、すべての英文に応用することができるのです。

大量のリスニングをしながら音声変化に慣れるより、はじめに正しい発音のパターンを勉強したほうが効率よくリスニング力をアップすることができます。

発音の勉強方法については、こちらの記事をご覧ください。

2.英語の語順をマスターする

英語は、主語・動詞・目的語の順番で並んでいます。

(誰が)(どうする)(何を)の順番です。

この3つだけで、その英文の大事な情報がわかってしまいます。

だから、英語のリスニングはスタートが肝心。

リスニングの音声が流れてきたら、最初の3語に集中すれば、大事なポイントを押さえることができます。

疑問詞は大切な情報です。

  • 「where」どこ
  • 「when」いつ
  • 「who」だれ
  • 「which」どちらの
  • 「what」なに

これを聞き逃してしまったら、場所を聞かれているのか時間を聞かれているのかなど、重要なポイントがわからなくなってしまいます。

だから、リスニングのコツは「音声がスタートする瞬間に意識を集中させること」。

英語の単語の並び方(語順)を考えれば、納得できますよね。

リスニングをするときは、文の頭に集中して聞き取る練習をしましょう。

スタートダッシュで英語は話せるようになる

英語は、文の頭を聞き取ることが大切とお伝えしました。

英語の音声が聞こえ始めた瞬間に意識を集中させる、スタートダッシュが効果的です。

主語・動詞・目的語が聞き取れるようになれたら、大事なところは理解できます。

もっと嬉しいことに、英語の語順(主語→動詞→目的語)がわかると、英語も話せるようになるのです。

私は、母に会うために東京来ました

この文を英語にするとき、どのように単語を並べればいいのでしょうか?

主語が最初で、動詞が次に来るから、I came「私は来た」と言いますよね。

そうすると「どこに?」と疑問が出てきます。

I came Tokyo.

この後は、具体的な情報をつけ加えるだけです。

「だれと」「いつ」「何のために」などですね。

今回は、「母に会うために」なので、「to see my mother」を加えれば英文の完成です。

いかがですか?

かんたんにできそうですよね。

の3つの単語の並べ方がわかるだけで、英語が話せるようになります。

リスニングも、主語・動詞・目的語が大切。英文が聞こえた瞬間に集中することがポイントです。

それだけで、音が聞き取れるだけでなく、意味もわかるようになるのです。

まずは、音が聞き取れるようになること

それから、意味を理解する練習をすること。

一度にすべてをやるのではなく、段階を踏んで練習すれば、リスニング力は飛躍的にアップするのです。

まとめ

今回は、意味を考えないリスニング勉強法をご紹介しました。

リスニングが聞き取れないと、耳を鍛える練習を一生懸命やる人が多いです。

しかし、「音が聞き取れない場合」と「音は聞き取れるけれど内容が理解できない場合」では、練習内容がまったく違ってくるのです。

もし「ネイティブのスピードが速すぎて聞き取れない」と悩んでいるのなら、音だけに集中して聞き取る練習をしてみてください。

英語のリズムやアクセント音声変化がわかるようになり、きっと聞き取れるようになるはずです。

英語の音声変化をマスターする近道は、発音の勉強です

まず発音の仕方を勉強してから、リスニングで音を聞き取る練習をしましょう。

正しい方法で勉強すれば、リスニング力は必ずアップします。

あともう一歩で、成果はでます。

焦らず、諦めずに、取り組んでいきましょう!

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