不定詞の用法は暗記不要!ネイティブの感覚をマスターすれば受験も英会話もチョーかんたんな理由

TOEIC対策コース

みなさま、こんにちは。英語講師のまのともです。

不定詞の用法、複雑でわかりにくいですよね。

名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3つありますが、違いがわかりにくい時があります。

①名詞的用法 「~すること」

②形容詞的用法「~するための」

③副詞的用法 「~ために」

しかし、こんなに単純ではありません。

副詞的用法は「~ために」だけでなく、ほかにも意味があります。

①目的「~するために」

②感情の原因「~して」

③結果「その結果~する」

④判断の根拠「~するなんて」

副詞的用法でこんなにあるんです。

つぎの英文をごらんください。

It is kind of you to help me

「to help」は副詞的用法の「判断の根拠」に当たります。

生徒さん

判断の根拠?なにそれ?

参考書で調べてみると、

話し手の判断を示す表現と結びついて、不定詞がその判断の根拠を表すことがある。

「~するとは」と訳せることが多い。

 

引用:Evergreen
生徒さん

何言っているのかわからないよぉ

英語講師として教える立場の私でさえ、拒絶反応起こしそうです…。

こんなに難しい説明では、英語ができるようになる気がしません。

今回、あなたに伝えたいことは、不定詞に対するネイティブの感覚

これがわかれば、不定詞の用法なんて覚えなくても済むのです!

英語長文が読めない理由とは

単語をたくさん覚えた

文法も勉強した

でも英語長文が読めない…。

なぜ、読めるようにならないのでしょうか?

くわしい理由はこちらをごらんください。

ネイティブの不定詞に対する感覚はたったひとつ

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どうして不定詞には、こんなにたくさんの意味があるのでしょうか?

実は、不定詞自体に用法があるわけではありません。

意味の違いは、不定詞からではなく、文脈から生まれるのです。

ネイティブの不定詞に対する感覚は、ただひとつ。

足りない情報を補う

ということ。

説明不足な英文を、不定詞を使ってあとから説明を足しているのです。

たとえば、

I was excited. (ワクワクしたよ)。

と言われても、何かが足りないですよね。

何にワクワクしたのか、その原因が知りたくなります。

そこで、to hear the news.を足します。

I was excited to hear the news.(そのニュースを聞いてワクワクしたよ)

とすれば足りないところが補充されて、モヤモヤしません。

そもそも、to hear the news.の「to hear」に、副詞的用法(感情の原因)の働きがあるわけではありません。

“I was excited”と聞いたら、「なんで?」と理由が知りたくなる。

そこで、その理由を不定詞で説明してあげる。

ただそれだけのことなのです。

では、この文はどうでしょうか?

I want something.

「何か欲しいって、何が欲しいの?」って思いますよね。

食べ物なのか、飲み物なのか、遊ぶ物なのか、情報が足りません。

そこで、不定詞を使って後から説明を足すのです。

to drink(飲むもの)

to eat(食べるもの)

to write with(書くもの)

to write on(書くもの)

I want something.「何か欲しい」to drink「飲むものがね。」

I want something.「何か欲しい」to eat「食べるものがね。」

こうやって、文の後ろから足りない情報を足していくのです。

ちなみに、to write withもto write onも日本語では「書くもの」と同じ意味になります。

まのとも

英語には違いがありますが、わかりますか?

to write withは「~で書く」です。

ペンで書く、鉛筆で書くなど「書くための道具=筆記用具」のことを表しています。

to write onは「~に書く」なので、紙を表しています。

“Give me something to write with”と言われたら、「ペンや鉛筆」。

“Give me something to write on”なら、「紙」です。

前置詞が最後にあると、なんか変な感じがしますよね。

しかし、前置詞が「ある」と「ない」では、意味が違ってきます。

write with a penは「ペンで書く」ですが、

write a pen.は「ペン書く」になってしまいます。

意味がこんなに違うんですよ。

write with の「with」はwrite とセットで覚えるといいですね。

同じように、write onの「on」もwrite とセットで覚えましょう。

話がそれてしまいましたが…。

不定詞は、「足りない情報を補うために使うもの」というネイティブの感覚がわかってもらえたでしょうか?

では、「足りないところを補う」という感覚が、不定詞の用法に当てはまっているかどうかを、確認していきましょう。

Simple English Magic 81/シンプルイングリッシュ

不定詞の「形容詞的用法」と「副詞的用法」

不定詞の用法は複雑で、知れば知るほど混乱しがちです。

ここでは、大きく2つに分けて説明します。

不定詞は、「名詞」または「文」のすぐ後ろについて、足りないところを補います。

名詞の直後におくパターン

文の直後におくパターン

の2つです。

名詞の直後におくパターン

まず、名詞の直後に不定詞をおいて、足りないところを補うパターンです。

先ほどご紹介した、I want something.が当てはまります。

I want something.「何か欲しい」to drink「飲むものがね。」

I want something.「何か欲しい」to eat「食べるものがね。」

でしたよね。

something名詞です。そのあとに不定詞to drinkを足して名詞を説明しています。

名詞を説明するのは形容詞ですよね。

だから、これが不定詞の形容詞的用法です。

形容詞的用法は「~するための」という意味ですよね。

しかし、「これは形容詞的用法だから、~するためのって意味だな」っていちいち考えていたら、わけがわからない。

名詞の直後に不定詞があったら、「情報を足している」と思うだけでOKです!

文の直後におくパターン

こちらは、名詞ではなく、文の直後に不定詞をおいて情報を補足するパターンです。

次の英文をごらんください。

I’m sorry to trouble you. (ご迷惑をかけてすみません)

ネイティブは、これを、文+補足説明という単純な感覚でとらえています。

I’m sorry「すみません」←文

to trouble you.「迷惑かけちゃって」←補足説明

いきなり、“I’m sorry” 「すみません」と言われても「えっなんで?」って思いますよね。

説明が足りないです。そこに、“to trouble you.”を足せば、「あっあのトラブルの件ね」

わかってもらえる。

これが、足りない情報を補うという感覚です。

文を詳しく説明するのは、副詞です。

ですので、これは不定詞の副詞的用法になります。

難しい副詞的用法はこれで解決できる!

副詞的用法は「~ために」だけではありません。もっと複雑ですよとお伝えしました。

①目的「~するために」

②感情の原因「~して」

③結果「その結果~する」

④判断の根拠「~するなんて」

これ、それぞれ覚えないと意味が理解できないのでしょうか?

いいえ、そんなことは全然ないです。

同じように、「足りないところを補う」感覚で全部いけます。

では、詳しく見ていきましょう。

I visited Tokyo to see my friend.

I’m glad to see you again.

She grew up to be a famous artist.

It’s so kind of you to help me.

これらの文は、

  • ①目的「~するために」
  • ②感情の原因「~して」
  • ③結果「その結果~する」
  • 判断の根拠「~するなんて」

のどれに当てはまると思いますか?

I visited Tokyo to see my friend.は「to see my friend.」が説明部分です。

I visited Tokyo 「私は東京を訪れました」

どうしてかというと

to see my friend. 「友達に会うためにね」です。

なんで東京に行ったかというと、友達に会うため。

目的ですよね。

なので、これは副詞的用法の「目的」になります。

I’m glad to see you again.は、「to see you again」が補足部分です。

I’m glad「私は嬉しいです!」

そう思ったのは

to see you again「あなたにまた会えた」から

どうして嬉しかったかというと、その理由は「あなたにまた会えたから」ですよね。

なので、これは副詞的用法の「原因になります。

She grew up to be a famous artist.は、「to be a famous artist」が補足部分です。

She grew up「彼女は成長した」

そして

to be a famous artist「有名なアーティストになった」

彼女は大きくなって成長したら、有名なアーティストになったのです。

成長した結果のお話です。

なので、これは副詞的用法の「結果になります。

It’s so kind of you to help me.は「to help me」が補足部分です。

It’s so kind of you「あなたは親切だ」

なぜなら

to help me「私を助けてくれて」

「あなた=親切」だと思ったのは、わたしを助けてくれたからです。

助けてくれたのが「理由」に当てはまりますよね。

だから、この文は、副詞的用法の「判断の根拠」に当てはまります。

不定詞の用法を意識すればするほどハマってしまう落とし穴とは

いかがでしたか?

ネイティブは不定詞を「単に足りないところを説明しているだけ」とお伝えしましたが、見事に文法用語通りに当てはまっていました。

不定詞は難しいイメージがありますが、結局どれも「足りないところを補うだけ」です。

このネイティブの感覚がマスターできたら、用法はムリして覚えなくても大丈夫なのです。

これで、安心できますよね。

しかし、大切なことがもう1つあります。

用法を意識すると、読解スピードがかなり落ちるということ。

そしてさらに最悪なことがあります。

リスニングができなくなってしまうのです。

不定詞が出てきたとき、「どの用法だろう」と意識しながら読むと、返り読みをすることになってしまうのです。

返り読みとは、日本語に訳すために、後ろから読み返すこと。

1つの英文をいったん全部読んでから、今度は文のおしりから訳し上げる作業が必要なのです。

たとえば、この英文を見てみましょう。

I’m glad to see you again.

まず、文を全部見ますよね。

「to see you again.」の部分が副詞的用法の原因「~して」だと気づきます。

I’m glad to see you again.       

太字の部分の「to see you again.」を日本語に訳すために、今度は後ろから読みます。

「to see you again.」あなたにまた会えて「I’m glad」私は嬉しいです。

この方法、英文を読むために多くの日本人がやってしまう間違った方法です。

学校でこのように習っているのだから仕方ありません…。

しかし、ものすごく非効率だって思いませんか?

リーディングスピードが落ちるのは想像できると思います。

リーディングなら読み返しができますが、リスニングは戻れません。

聞いた瞬間から聞き取れなければ、意味を理解することが出来ないのです。

これが、多くの日本人がリスニングが苦手な理由です。

英語は英語の語順のまま理解することが大切。

ネイティブの感覚を知ることが重要なのです。

構文の暗記は危険な理由

不定詞を使った構文はいくつかあります。

構文は暗記するものと思っていませんか?

 tooto~「あまりにも…すぎて~できない」

 これも丸暗記している人が多いと思います。

暗記していれば、「too …to~」がでてきたら「あまりにも…すぎて~できない」と、すぐにわかります。

たとえば、次の英文を見てください。

This bag is too heavy for me to carry. (このバッグは重すぎて持てない)

too …to~構文ってわかれば、意味は分かりますよね。

しかし、この文を見てすぐにtoo …to~構文と気がつかない場合もあります。

そうすると、This bag is too heavy for me to carry.と全部読んでから「あっtoo …to~構文だ」って気がつくのです。

リーディングならそれでもOKです。

しかし、リスニングはそうはいかない。

「too …to~構文」と気がついたときには、英文の音声はすでに全部流れてしまっています。

結局なんて言っていたかわからない。

「あまりにも…すぎて~できない」と日本語で意味を取ろうとすると、リスニングには対応できないのです。

生徒さん

どうしたらいいの???

困ってしまいますよね。

まのとも

ここで、またネイティブの感覚が必要なのです。

そもそも、notがないのに、なんで「できない」という意味になるのでしょうか。

それは、「too」の「~すぎる」という意味が「出来ない」という否定的なニュアンスにつながるから

This bag is too heavy for me to carry.

この場合、「too heavy」は「重すぎ」。

ネイティブは、「重すぎ」だから「何かができないんだろうな」と感じます。

何ができないのかというと、「to carry」(持つことが)ということなのです。

これも不定詞の「足りない情報の補足」が当てはまります。

This bag is too heavy(このバッグ重すぎ)

どんだけ重いかというと、不定詞で補足しています。

to carry(持つにはね)。

不定詞を「できない」とは訳していませんが、「持つには重すぎ」と言えば、「要するに持てないってことね」を否定の意味が取れますよね。

構文だって、ネイティブの感覚がわかれば、丸暗記しなくても理解できます。

しかも、丸暗記のデメリットは一切関係なし。

ネイティブの感覚をつかめば、英語はとてもシンプルなのですよ。

まとめ

今回は、不定詞に対するネイティブの感覚をご紹介しました。

不定詞は、今回ご紹介した副詞的用法と形容詞的用法の他に、名詞的用法もあります。

名詞的用法は、ほかの2つとは意味合いが違うので、また次回にご紹介しますね。

ネイティブの感覚がわかれば、文法はぐっと理解しやすくなるということに気がついて頂けたと思います。

学校英語の影響で、英語が苦手になってしまった人が多いのが残念。

英語はとてもシンプルで楽しいものなんだよっていうことを、私は生徒さんにお伝えしています。

あなたにも、ぜひ英語の勉強を楽しんで欲しい!

英語を通して人生が豊かになれるよう願っています。