初心者には英語のシャドーイングをオススメしない理由とは|英語講師がくわしく解説します

 

こんにちは。英語講師の「まのとも」です。

英語シャドーイングのすごさが評判ですよね。

「発音がネイティブ並みにキレイになる」「英会話が上達する」など魅力がいっぱい。

「そんなにすごいなら早く挑戦したい」と思う人が多いのではないでしょうか?

しかし、ちょっと待ってください。

英語のシャドーイング、実は「上級者向けの勉強法」ということをご存じですか?

シャドーイングは、本来プロの通訳を養成するためのレッスン方法

初心者にはハードルが高すぎて、挫折する可能性が高いのです。

それでも、「シャドーイングはオススメ」と言われると、どうしても気になって試したくなりますよね(笑)

そんなあなたに、【初心者向け】挫折しないシャドーイングの練習法をご紹介します。

シャドーイングを諦める人が多いですが、これさえ知っていれば大丈夫!

挫折せず、初心者でも学習効果が期待できます。

では、さっそく行ってみましょう。

英語長文が読めない理由とは

単語をたくさん覚えた

文法も勉強した

でも英語長文が読めない…。

なぜ、読めるようにならないのでしょうか?

くわしい理由はこちらをごらんください。

英語のシャドーイングは初心者におススメできない理由とは?

英語のシャドーイングの効果は絶大です。

シャドーイングで一番効果を感じやすいのが「発音」です。

ネイティブの音声を真似して発音する練習なので、自分もネイティブに近い発音をマスターすることができます。

シャドーイングの効果は、発音を良くするだけではありません。

リスニング力も飛躍的にアップします。

どうしても聞き取れないと悩んでいたリスニングが聞けるようになるので、シャドーイング効果は本当にすばらしいのです。

「そんなにすごいのなら、今すぐやってみたい!」って思いますよね。

しかし、シャドーイングは、初心者がやってはいけない練習法です。

その理由を、ご紹介します。

①リスニング力が足りない

シャドーイングをする際、挫折するいちばんの原因が「リスニング力の不足」です

シャドーイングは、ネイティブの音声の後について発音する練習法。

自分が発音するには、ネイティブの音声を聞きとる必要があります。

「ネイティブのスピードについていけない」

「何て言っているか聞き取れない」

聞き取れないと、そもそもシャドーイングができないのです。

このような状態でシャドーイングに挑戦しても、効果はありません。

シャドーイングを始める前に、まず聞き取れるようになること。

リスニング力をアップさせることが必要です。

②英語の発音ができない

シャドーイングは、ネイティブの音声を真似して発音する練習法です。

英語の正しい発音の仕方がわからないと、音声と同じように発音することができません。

英語の発音をするときは、日本語とは全く違う口の形をします。舌の位置も意識しないと上手くできませんよね。

とくに「R」の発音は、日本人にとって難しいです。

それだけでも大変ですが、ネイティブの話すスピードは、ものすごく速く感じます。

同じスピードで発音しないと、音声についていけず、置いてきぼりになってしまいます。

そのため、慣れないと口が回らず、発音するのに必死。

必死に聞き取り、必死に発音する。

はじめての方にとって、シャドーイングは苦しくてたまらないのです。

③語彙力・文法力が不足している

シャドーイングは、リスニングと発音だけでなく、意味も理解しなければいけません。

英文の意味を理解するには、文法力と単語力が必要です。

わからない単語が多い場合、意味を取ることが難しく、聞き取ることができません。

初心者の方は、意味を理解しようとすると、考えることに集中し、口を動かせなくなります。

一方、発音することに集中すると、意味を取れなくなってしまいます。

シャドーイングは、リスニングしながら発音し、意味も理解するという、3つをすべて一気にやる高度な技なのです。

初心者の方が、シャドーイングが上手くできないのは、このような理由があったのです。

無理してシャドーイングを続けていても、効果は期待できません。

しかし、シャドーイングで得られるメリットは、とても魅力的です。

初心者の場合、どうすればシャドーイングができるようになるのでしょうか?

シャドーイングに挑戦する前に、まずやっておきたい勉強をご紹介します。

初心者が英語のシャドーイングに挑戦する前にやるべき勉強法とは

シャドーイングをやるには、英語の基礎力が必要です。

①リスニング

②発音

③単語・文法

これら3つの勉強が必要です。

リスニングができるようになるポイントとは!?

英語を聴いても、何を言っているのかさっぱりわからないのであれば、リスニングの基礎を身につける必要があります。

英語は、日本語にはない独特のリズムやアクセントがあります。

わかりやすい例としてよく紹介されるのが「マクドナルド」。

外国人に「マクドナルド」といっても通じません。

McDonald’sは「マクドウナゥズ」と発音します。

日本語の場合「マ・ク・ド・ナ・ル・ド」と5拍であるのに対し、英語は「マク・ドウ・ナウズ」と3拍です。

そして、日本語のマクドナルドは「マ・ク・ド・ナ・ル・ド」と強さが全部同じです。どの音も平たんですよね。

英語のMcDonald’sは、「マク・ウ・ナウズ」と「ド」を強く発音します。

このように、英語はリズムやアクセント、イントネーションがあるので、発音が日本的でもこれらを意識すれば通じるのです。

英語のリズムについての解説はこちらをご覧ください。

わかりやすく解説しているので、初心者の方にもおススメです。

英語特有の音声をマスターする(発音)

英語の正しい発音の仕方がわからないと、シャドーイングをしても上手く発音できませんよね。

自己流の発音のままシャドーイングをすると、間違えた英語を覚えてしまいます。

間違えた音で記憶すると、リスニングで聞き取れなくなるので注意が必要です。

英語の発音をマスターするには、音ごとの口の動かし方や舌の位置を練習するのが効果的です。

単語の基礎力をつける

 

シャドーイングをするには、英語を聞きとる力が必要です。

聞きとれるようになるには、「耳を鍛えればいい」と思いがちですが、リスニングの練習をしているだけでは、英語を聞きとれるようにはなりません。

たったひとつの単語でも聞き取れないことがありませんか?

単語が聞き取れない場合も、耳を鍛えるだけでは効果があまりありません。

単語が聞き取れない原因は3つある!

「聴き取れない」といっても、状況はさまざまです。

理由は3つあります。

1.全く知らない単語

見たことも聞いたことがない単語であれば、当然ながら聞き取れないし、意味も理解できません。

2.知っているけれど聞き取れない単語

リスニングの練習中、どうしても聞き取れないところってありますよね。

「聞き取れないところをスクリプトを見て確認したら知っている単語でビックリした」という方がとても多いです。

この原因は、「単語を音声を聞かずに文字だけで覚えたから」です。

文字と音が一致していないと、聞きとることができないのです。

たとえば、virus」という単語ですが、正しい発音は「ヴァイラス」です。

「ウィルス」と覚えていると、意味は分かっても聞き取ることができません。

また、英語は単語同士がくっつくと、音声が変化することがあります。

たとえば、「check it out」は、ゆっくり読むと「チェック イット アウト」です。

しかし、ネイティブは、単語を1つずつはっきり発音しません。

チェケラゥと発音するのです。

英語には、このような音声変化があるのです。

3.聞きとれるけれど意味がわからない単語

音は聞きとれるけれど意味がわからない、というケースもあります。

これは、単語の意味をしっかり覚えきれていないことが原因です。

英文を読むときは、自分のペースで読めるので、わからない単語があっても意味を考える余裕があります。

しかし、リスニングは聞いた瞬間に意味を理解する必要があるので、しっかり覚えていないと音が聞きとれても意味を理解することができないのです。

文法の基礎力をつける

 

「音は聞きとれるけれど意味がわからない」という人は意外に多いです。

ゆっくりであれば、理解することができますが、ネイティブのスピードに合わせて理解するのは難しく感じるのです。

聴きとれない原因は、単語不足だけではありません。

ネイティブの速いスピードについていくには、確実な文法力が必要です。

頭で理解できるだけではなく、使えるレベルまで深く文法を勉強する必要があります。

文法と言っても、むずかしいものではありません。

リスニングに必要なのは、中学レベルの基礎的な文法。

とくに、5文型で示されている「英語の語順」が大事なのです。

ためしに、「聞きとれない英文」と「聞きとれる英文」の2つを音読してみてください。

どちらが速く読むことができましたか?

「聞きとれる英文」はスラスラ音読できたはずです。

「聴きとれない英文」は、つっかえたり、スピードが遅かったりしませんでしたか?

英文をみて、すぐに文の構造を理解できれば、スラスラ音読ができます。

スラスラ音読ができる英文は、聞きとることができるのです。

どれが主語で、動詞はどれか。

目的語はどこにあって修飾している部分はどこなのか。

このように英文の構造を瞬間に理解するには、英文法を勉強する必要があります。

中学の英文法をしっかり勉強するだけで、英文を聞きとることができ、瞬時に意味も理解できるようになります。

まずは基本の5文型からはじめましょう。

文法は一度マスターすれば、何度も勉強しなくていいので気持ちが楽になりますよ。

Simple English Magic 81/シンプルイングリッシュ

 

初心者におススメのオーバーラッピングとは

英語の発音、リスニング、単語・文法の基礎力をつけたあとは、いよいよシャドーイングの実践です。

ですが、いきなりシャドーイングに挑戦すると、初心者の方にとっては大きな負担になります。

シャドーイングは、上級者向けの練習法だとお伝えしましたよね。

なぜ、そんな難しいのでしょうか。

シャドーイングは、流れてくる音声に少し遅れて後からついて発音する練習法です。

この「少し遅れて」が実はものすごく大変なのです。

シャドーイングは、英語を聞きながら自分も真似して発音します。

つまり、リスニングしながら発音するということ。

聞きとるだけでも大変なのに、発音もしなければならないので、パニック状態。

しかも、自分の声と英語の音声が重なり、聞こえにくくなります。

なにがなんだかわからない、もはやカオスです。

パニックになって挫折、なんてことにならないように、初心者の方には別の練習方法をおすすめします。

初心者の方ほど効果がでる練習法なので、ぜひ挑戦してみてください。

発音しながら練習する方法は、つぎの4つです。

音読

リピーティング

オーバーラッピング

シャドーイング

この中で、初心者の方におすすめは、オーバーラッピングです。

それぞれの方法をかんたんにご紹介しましょう。

1.音読

英文を見ながら声に出して英文を読む方法。

小学校の時に、学校の宿題で出されたあの「音読」と同じです。

自分にあったスピードで発音できるので、初心者には負担が少ない練習法です。

2.リピーティング

音声が流れた後、その英文を真似して発音する練習法です。

テキストなどの文字は見ないで発音します。

1つの英文の音声を流してストップ。英文を真似して発音。

これを繰り返し練習します。

1つの文章ぜんぶをリピーティングするのは、けっこう大変です。

英文を見ないので、正確に聞き取れないと発音できないし、聞きとれても長い文章は覚えられませんよね。

はじめは、1つの英文を一気にリピーティングするのではなく、文章を短く切ってやるといいでしょう。

また、はじめのうちは、音声を聞きとるだけで大変だと思います。

ヘッドホンやイヤホンを使うと集中してリスニングができるので、オススメです。

3.オーバーラッピング

オーバーラッピングは、音声と同時に真似しながら発音する方法です。

テキストの英文を見ながら発音できるので、シャドーイングよりも簡単に発音することができます。

オーバーラッピングは、「英文を読む」「音声を聞く」「発音する」の3つを一度にできる練習法

英語習得に必要な4つの技能「読む」「書く」「聞く」「話す」のうち、「読む、聞く、話す」が一度にできるのです。

わたしは、塾の生徒さんに、オーバーラッピングをおススメしています。

シャドーイングより簡単で効率よく学習できて、学習効果が高いので、シャドーイングで挫折した人ほど達成感を得やすいのです。

しかし、オーバーラッピングは、かんたんと言っても楽々出来るわけではありません。

なぜなら、ネイティブの音声と同じスピードで読んでいくので、慣れないうちは口が回らないのです。

はじめのうちは、ゆっくりのスピードの音声で練習すると挫折しないです。

4.シャドーイング

シャドーイングは、ネイティブの音声を聞いて、すぐ後に真似して発音する練習法です。

シャドーイングは、2種類あります。

ひとつは、プロソディ・シャドーイング

もうひとつは、コンテンツ・シャドーイングです。

プロソディ・シャドーイングは、英文の意味は考えず、音だけに集中します。

発音やリズム、アクセントを正確に真似して発音する練習法です。

一方、コンテンツ・シャドーイングは、意味を理解してシャドーイングする方法。

「英語の発音をよくしたい」「音を聴きとれるようになりたい」のであれば、プロソディ・シャドーイングをおススメします。

「音声は聞きとれるけれど、意味が理解できない」と悩んでいる場合は、コンテンツ・シャドーイングがオススメです。

両方できるようになったら、2つを組み合わせながら練習すると、効果はさらにアップします。

初心者向け 英語のシャドーイングの正しいやり方

さて、これでようやくシャドーイングができます。

初心者の方は、いきなりシャドーイングをするのではなく、先ほどご紹介したリピーティングやオーバーラッピングを組み合わせて練習すると効果的です。

具体的な方法をご紹介します。

①音声を聞く

まず、シャドーイングしたい英文の音声を聞きます。

ここでは「リスニング」の練習です。

②テキストを見ながら発音する

ここでは、音声を流さず、テキストを見ながら発音します。

「音読」のやり方と同じです。

はじめは自分のペースで発音してOK.

少しずつネイティブに近づくようスピードアップして音読します。

③テキストを見ながらシャドーイング

英文を見ながら、シャドーイングします。

つまり、オーバーラッピングですね。

オーバーラッピングは、英文を目で確認できるので耳だけが頼りのシャドーイングより負担がかなり少なくなります。

オーバーラッピングは、シャドーイングに進むための準備段階。

ここで、何度も練習することで、スムーズにシャドーイングができるようになります。

③音声だけでシャドーイング

ここで、本物のシャドーイングを行います。

初心者の方が挫折しやすいのは、いきなりシャドーイングをするからです。

このステップでシャドーイングを行えば、挫折することなく練習できるでしょう。

まとめ

今回は、初心者向けの英語のシャドーイングをお伝えしました。

シャドーイングはとてもいい練習方法ですが、通訳を目指す人が行う「上級者向け」の勉強法です。

初心者がいきなり挑戦すると、むずかしくて挫折しやすいのですね。

シャドーイングがそれほど難易度が高いものだということを知らない人がとても多いです。

英語の勉強は自分のレベルに合っている方法ほど学習効果が高いです。

シャドーイングがむずかしいと感じた場合は、まずオーバーラッピングを試すなど、やりやすい方法を見つけていきましょう。

さいごに

「ネイティブの会話が聞き取れない」

「英語では言いたいことの半分も言えない」

「オンライン英会話がだんだん苦痛になってきた…」

そのような経験はありませんか?

英語が話せない原因は、「話す練習が足りないから」と言われています。

だから、英会話教室やオンライン英会話が大人気。

入会者がどんどん増えています。

しかし、入会する人が増える一方で、退会者も増えているそう。

「結局英語が話せるようにはならなかった」と辞める人が後を絶たないのです。

話す練習をしているのに、なぜ話せるようにならないのでしょうか?

それは、「機械的な丸暗記」と日本語に訳すための「返り読み」が原因です。

英語は、単語や構文など、覚えなければいけないことが多いですよね。

高校受験・大学受験で、大量の英文を丸暗記した人が多いはず。

それなのに、英語が話せる人がほとんどいないのです。

ネイティブの会話は、中学レベルの英語がほとんどです。

話すために必要なのは、中学英語だけ。

難しい英文を暗記しても、話せるようにはならないのです。

しかし、中学レベルの英文を暗記するだけでは、話せるようになりません。

話すには、ネイティブのスピードについていける「英語脳」を身につけることが必要なのです。

「英語脳」を身につけるには、どうしたらいいのでしょうか?

詳しい勉強方法や教材については、こちらの記事でご紹介しています。

英語を日本語に訳さずダイレクトに理解できるようになれば、リスニングは聞いた瞬間に理解でき、口から英語がスラスラ出てくるようになります。

英語脳を身につけたら、自分の世界が変わります。

ネイティブのスピードについていける快感、をぜひ体験してください!

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