英語ディクテーションはやってはいけない!英語講師がディクテーションのデメリットを徹底解説します

英語講師のまのともです。

英語の「ディクテーション」ってご存じですか?

「英語のリスニング力がアップする!」と評判の勉強法です。

しかし、ディクテーションにはメリットがある一方、大きなデメリットがあるのが事実。

「ディクテーションに挑戦したら英語の勉強がイヤになってしまった」と挫折する人が多いのです。

ディクテーションは、やり方が大切。

負荷が高い分、無理をすると逆効果になる可能性があります。

今回は、初心者の方でもできる、挫折なしのディクテーションのやり方をお伝えします。

まのとも

入門編ですが、効果はバツグンです!
では、早速はじめましょう!

英語長文が読めない理由とは

単語をたくさん覚えた

文法も勉強した

でも英語長文が読めない…。

なぜ、読めるようにならないのでしょうか?

くわしい理由はこちらをごらんください。

初心者がディクテーションに手を出してはいけない理由

リスニング力をつける方法として、ディクテーションは人気の勉強法です。

しかし、私は「おススメできない」と思っています。

なぜなら、ディクテーションは、かなりキツイ勉強法だから。

まのとも

大変なので、英語が嫌いになってしまう可能性もあります。

ディクテーションは、リスニングで聞き取った英文を、テキストを見ないで書きとるトレーニングです。

「自分が聞き取れないところはどこなのか」という、自分の弱点を見つけ出す訓練法

何度も音声を聞いて、自分の弱点を叩き潰すのが目的です。

正直、かなり苦しいけれど、乗り越えたらリスニング力がアップします。

まのとも

でも、リスニングができない人が、いきなりディクテーションをやったらどうでしょうか?

生徒さん

リスニング、ちょー苦手。
聞き取れるところより、聞き取れないところの方がメチャクチャ多いよ…。

まのとも

聞き取れないところが多いと、書き取れないね。
ディクテーションをする前に、リスニングがつらくなっちゃうかも。

ディクテーションは、聞き取れないところをピンポイントで押さえて、自分の弱点を克服するための方法です。

聞き取れないところが多い場合、ディクテーションのような高度なテクニックを使うのではなく、リスニングの基礎力をつけることが大切です。

リスニングができないのは、ハッキリとした理由があります。

その原因を見極め、それに合った対策を取ることが必要。

ディクテーションをやる前に、まずはリスニングの基礎力をつけましょう!

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ディクテーションのメリットとデメリットとは

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「ディクテーションはハードルが高すぎる」ということをお伝えしました。

けれど、リスニング力がつくのであれば、挑戦したくなるはず。

「やめたほうがいい」と言われても、そう簡単にはあきらめないでしょう(笑)

ディクテーションはデメリットだけでなく、もちろんメリットもあります。

どのようなメリットデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

ディクテーションの辛さはやった人にしかわからない

ディクテーションは、とにかく負荷が高いトレーニング方法です。

私は、語学学校の通訳養成講座で学んだことがあるのですが、そこで初めてディクテーションに出合いました。

課題を出され、自宅でディクテーションをやるのですが上手くいきません。

まったく聞き取れない部分があり、そこに引っかかってしまい前に進めないのです。

たった2~3分の音声なのに、聞きとれないから2時間も3時間もかかります。

時間が掛かりすぎて、他にもやることがたくさんあるのに、何もできない。

やればやるほど自己嫌悪におちいり、自信を失ってしまいました。

どうしても聞き取れないところがあり、聞き取れるまで何度も聞く。

何回も、何十回も繰り返して聞き続けるのです。

よっぽどの根性がなければ、ディクテーションは続きません。

まのとも

疲れきっていた時、「テキストを見ればすぐにわかる英文を、何時間もかけて聞き取ることに意味があるの?」と、ものすごく疑問に思いました。

生徒さん

英文を見て、発音方法を覚えてしまったほうが早くない?

根性だけでは、勉強は続けられません。

負荷を減らして、やりやすい方法でディクテーションをすることが、継続のコツです。

ディクテーションのデメリットとは

まのとも

ディクテーションのデメリットをまとめると、以下の通りです。

ディクテーションのデメリット

リスニングが苦手でそもそも聞きとれない人は、書きとれない。

細かいところまで聞く必要があるので、時間が掛かりすぎる

何度も聞き続けなければならないので、根性がないと挫折する

書き取るのに手が疲れる

集中しすぎて疲れる(終わった後ぐったりする)

時間を掛けたわりにはリスニング力がアップしない(効率が悪い)

細部にこだわりすぎて先に進めない

文全体の流れを聞き取るより、単語ひとつひとつにこだわり過ぎる

生徒さん

スゴイ数だね…。

聞き取れない英文を、テキストなしで聞き続けるのは、負荷がかかりすぎです。

ディクテーションは、初心者の方にとって、かなり効率の悪い勉強方法なのです。

ディクテーションのメリットとは

デメリットの他に、もちろんメリットもあります。

ディクテーションのメリットは、自分の弱点を発見すること。

自分が聞き取れない原因を、明確に知ることができるのです。

音声が聞き取れない原因は、4つあります。

①英単語と英文法の知識不足

②英語の発音に慣れていない

③英語の語順に慣れていない

④スピードに慣れていない

これらのどれか(またはいくつか重なっている)が原因で、リスニングが聞き取れないのです。

原因がわかれば、対策が取れます。

リスニングができない原因がわかる

原因に合った対策が取れる

リスニング力がアップする。

これが、ディクテーションの大きなメリットでしょう。

ディクテーションをやる目的をはっきりさせよう

大変で正直めんどくさい(笑)ディクテーションですが、確実にリスニング力をアップさせることができます。

多くの方はディクテーションをやる時、こう思っているでしょう。

生徒さん

聞き取れないところをゼロにするぞ!

まのとも

完璧を目指してしまうのが、ディクテーションのつらさの原因です。

疲労度がハンパないディクテーションを続けるのは、相当な覚悟が必要です。

せっかくやる気になっているのに、私のように挫折してしまってはもったいないです。

挫折しないディクテーションをするには、やる目的を変えること。

まのとも

「リスニング力をつけるため」ではなく、「リスニングができない原因を探すため」にディクテーションをやる。

これなら、疲れません。

リスニングができない原因がわかれば、対策が取れます。

病気の原因がわかれば、それに合った治療ができるのと一緒。

ピンポイントで弱点を克服できるので、かなり効率の良いリスニング対策を取ることができるのです。

たんに、「リスニング力をつけるため」と思ってディクテーションを始めると、間違った方法でディクテーションをしてしまう可能性があります。

ディクテーションの正しいやり方とは、どのような方法なのでしょうか?

具体的にご紹介しますね。

正しいディクテーションのやり方とは

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ディクテーションは、やり方を間違えると、逆効果。

せっかっくやる気になったのに、かえって英語が嫌いになってしまう可能性があります。

これから、正しいディクテーションの方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

①ディクテーション用のテキストを用意する

ディクテーションをするには、「英文」と「音声」が必要です。

まのとも

大切なことは、自分のレベルに合った英文を選ぶことです。

難しいものに挑戦しても、ぜんぜん聞き取れないので、ディクテーションどころではありません。

また、かんたん過ぎると、聴き取れてしまうので、弱点探しになりません。

生徒さん

ほとんど聞き取れるけれど、どうしても聞き取れないところがいくつかある。
そんな英文でもいいの?

まのとも

そうそう。聞き取れないところが数か所程度の英文がおススメです。

英文が長すぎたり、音声のスピードが速すぎるは、NGです。

初心者の方の場合、海外の映画やドラマのセリフ、海外のニュースの英文は、おススメできません。

音声スピードが速く、英語の音声変化が多いです。

ネイティブの生英語は、思っている以上にむずかしいです。

英検やTOEICを受けたことがあるなら、自分のレベルがわかりますよね。

持っている級やスコアより、少し上のレベルの素材を用意しましょう。

②英文を見ないで音声を聞き書き取る

ひとつの英文を聞いたら、音声を止めて書き取ります。

聞き取れない場合は、何度か繰り返し聞きます。

大事なことは、英文は絶対に見ないこと。

見てしまったら、聞き取れない原因を調べることができないので注意しましょう。

③聞き取れない原因をチェックする

ディクテーションが終わったら、聞き取れなかった原因を探します。

英文を見て、聞き取れなかったところを確認しましょう。

聞き取れない原因は、大きく2つに分かれます。

1.単語と文法力が不足している

2.英語の発音の知識がない

わかりやすくご紹介します。

1.単語と文法力が不足している

単語がわからないと、音が聞き取れても意味が取れません。

「音」と「意味」がつながらないので、聞き取れても理解できないのです。

また、文法力が不足している場合も、聞き取れないことがあります。

例えば、次の英文をご覧ください。

I’m looking forward to seeing you again.(またお会いできることを楽しみにしています)

toのあとが、ing形になっています。

生徒さん

toがあるから不定詞でしょ。動詞の原形が来るのに何でseeingなの?

まのとも

このtoは前置詞だから、ing形が続くのよ。

文法の知識があれば、すぐに正しく聞き取ることが出来ます。

また、曖昧に聞こえても、文法のパターンを知っていれば、勘が働いて正しく聞き取ることができるのです。

リスニングができないのは、耳だけが原因ではありません。

音は聞き取れても意味がわからない場合は、単語や文法力が不足していることが原因です。

2.英語の発音の知識がない

聞き取れなくても、英文を見れば理解できるケースもあります。

その場合、英語の発音方法に慣れていないのが、聞き取れない原因です。

英語の発音方法を知らないと、聞き取れません。

母音や子音など、英語には日本語にはない発音がたくさんあります。

アクセント・イントネーション・リズムがありますね。

また、音声変化も知らないと聞き取ることはできません。

たとえば、「check it out」は「チェック・イット・アウト」とは聞こえません。

音どうしがくっついて「チェケラ」と聞こえるのです。

まのとも

このような英語特有の発音を勉強しないと、リスニングは聞き取ることはできないのです。

リスニングの弱点を克服する方法とは

ディクテーションで聞き取れない原因がわかったら、原因ごとに対策を取ることができます。

単語と文法力が不足している

英語の発音をマスターしていない

スピードに慣れていない

この3つの原因に合った対策方法をご紹介します。

1. 単語と文法力をつける

音声を聞いても理解できない、英文を読んでも理解できない。

その場合は、単語と文法の知識が不足していることが原因です。

いきなり難しい単語を覚える必要はありません。

今のレベルより、少し難しいレベルから始めて語彙力を増やしていきましょう。

文法も、かんたんなもので大丈夫です。

まのとも

リスニング問題や会話文は、難しい文法は使われていません。
とくに会話は、中学レベルの文法が中心です。
中学の英文法をしっかり勉強しましょう。

しかし、「中学レベルの問題集を解いて理解して終わり」では、文法力はほとんどつきません。

英文を何度も音読することが大切です。

スラスラ言えるようになるまで繰り返し練習することで、文法を頭の中に叩き込みましょう。

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2.英語の発音をマスターする

正しい方法で英語の発音ができる人は、とても少ないのではないでしょうか?

その原因は、学校で英語の発音を学ぶ機会がないから。

勉強していないので、自己流の発音になっている人がとても多いのです。

正しく発音できない音は、聞き取ることができません。

ローマ字読みで覚えてしまっている人がとても多いです。

たとえば、「virus」という単語。

日本語読みの「ウィルス」と思い込んでいませんか?

正解は、「ヴァイルス」です。

「ウィルス」と覚えていたら、正しい発音である「ヴァイルス」と聞こえてもスルーしてしまうのです。

単語を覚えるときは、必ず音声を確認しましょう。

音声を聞きながら発音することが大切です。

リスニングで聞き取れるようになるには、英語特有の音声と音声変化をマスターする必要があります。

母音や子音の発音、アクセント、イントネーション、リズムや音声変化をしっかりマスターしましょう。

発音を勉強すれば、発音がよくなるのはもちろん、リスニングが聞き取れるようになるので一石二鳥。

集中して勉強すれば、短期間でマスターできます。

発音の勉強については、こちらの記事もご覧ください。

3.スピードに慣れていない

ネイティブの速い音声が聞き取れないのは、英語の処理能力が遅いことが原因す。

つまり、英語を英語の語順のまま理解するスピードが遅いということ。

日本語訳にする「返り読み」のクセが抜けきっていないので、英語をダイレクトに理解できないのです。

また、リスニングを英文ではなく、単語ひとつひとつ理解しようとする人もいます。

その場合、知らない単語が出てきたら、慌ててしまうでしょう。

聞き取れなかった単語に気を取られている間に、音声は一瞬で流れ去ってしまいます。

単語力に関しては、学校の単語テストで満点レベルでも不十分です。

テストでは、じっくり考えることができますが、リスニングは聞いた瞬間に理解できないといけません。

単語を聞いたら、1秒以内に意味が言えなければアウト。

そのくらいの瞬発力が必要です。

そして、日本語に訳さず英語のままで理解することを目指しましょう。

わかりやすく言うと、「イメージ化」です。

「apple」と聞いて、頭の中でいちいち「リンゴ」と訳す人はいないでしょう。

頭の中で、赤いリンゴが映像化して浮かんでくるはずです。

簡単な単語なら、無意識のうちにイメージで理解できるようになっています。

イメージ化するには、何度も繰り返し練習するしかありません。

はじめは日本語で意味を覚えていき、だんだんイメージでとらえていく。

それができるようになると、ネイティブの速いスピードに慣れます。

英語を速く理解する「英語脳」をマスターするには、音読が効果的です。

音読は、ただ声を出して読んでも、残念ながらあまり効果はありません。

正しい音読方法と、具体的なやり方については、こちらの記事でご紹介しています。

あわせて、ご覧ください。

まとめ

今回は初心者向けのディクテーションのやり方をご紹介しました。

根性で聞き取れるまで何度も聞き続けるのは、効率が悪すぎです。

それよりも、聞き取れなかった部分を、英文を見て確認したほうが効率的。

音読によって、音・文字・意味をつなぎ合わせれば、リスニングの力は飛躍的にアップするのです。

ディクテーションの目的を「リスニングの弱点探し」にフォーカスしてください。

聞き取れない原因を探し出せば、ピンポイントで対策を取ることができます。

忙しい毎日の生活で、英語の勉強をする時間は限られています。

短い時間でいかに成果を上げていくか、これはとても大事なことです。

ぜひ、今回ご紹介したディクテーションの方法を活用してみてください。

あなたの、リスニング能力(読む・書く・話すも!)がさらにアップすることを願っています!

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